むらせ歯科だより2014年10月号
診療室よりこんにちは
いよいよ食欲の秋ですが、食べ過ぎてはいないでしょうか。日本人の主食で毎日の食事に欠かせないご飯の食べ方や摂取量についてお話します。
ちなみに回転寿司での10皿(20貫)のご飯の量は400~600gになります。おにぎり1個は100g程度、牛丼並盛で280g程度です。白いご飯は消化されやすいために、一度にたくさん食べると血糖値が急上昇し、体の糖化につながります。
糖化とは血液中の過剰な糖分が体内のタンパク質と結合し、体の機能を低下させ、老化してしまう現象のことです。人間の体のほとんどの臓器はタンパク質でできているため、糖化が進むと、皮膚は固くなって弾力を失い、骨は弱くなって骨折しやすくなります。
雑穀を入れたご飯はエネルギーが少なく、食物繊維が豊富なため血糖値が上がりにくくなります。また早食いは食べ過ぎや血糖値の急激な上昇につながります。水分の多いお粥や雑炊にすること(かさ増し)で、ご飯の量が少なくて満足できます。
野菜の多い副菜→肉・魚・大豆製品などの主菜→ご飯・パン・麺類などの主食の順にたべることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができ、ついつい食べ過ぎてしまうご飯の量を減らしやすくなります。
当院が皆さんの美味しく食べるための一助になれれば、幸いです。