むらせ歯科だより2014年2月号

診療室よりこんにちは

今月はスタッフ担当になります。2月と言えば、バレンタインデーを思いつく方が多いのではないでしょうか。
バレンタインデーは日本で50~60年前から流行し始めましたが、起源はローマ帝国の頃だと言われています。兵士の婚姻が禁止されていた時代、キリスト教司祭だったヴァレンティヌス(バレンタイン)は秘密で兵士たちを恋人と結婚させていました。しかしこの行為が見つかり捕えられ、2月14日に処刑されてしまいます。この日が後に恋人たちの日になったのです。
欧米では男女に関係なく花やカード、ケーキを恋人や親しい人に贈りあう日とされていますが、日本では女性が男性にチョコレートを贈る日という認識が一般的です。
甘いチョコレートが好きな方はたくさんいらっしゃると思いますが、チョコレートを食べるとむし歯になるという話をよく聞きます。実際のところはどうなのでしょうか。
チョコレートに含まれる砂糖は一般的にむし歯を誘発します。いわゆるむし歯菌と言われるミュータンス菌はこの砂糖を餌にして強い酸を出します。しかしチョコレートに含まれるカカオパウダーは、ミュータンス菌が作る歯垢の素になる酵素グルコシルトランスフェラーゼの働きを抑制する効果があります。カカオにはもともと抗菌作用があり、むし歯菌にも作用するようです。
むし歯を防ぐためにチョコレート等を食べないのではなく、基本的な口腔ケアを行い、むし歯や歯周病の予防に努め、いつまでもご自身の歯でおいしく食べられるようにしたいものです。

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